端子台・コネクタ

製品情報端子台・コネクタ

端子台とは

端子台とは

端子台は、機械同士を接続する為に必要なケーブルを、互いに受け入れる端子が必要な為に開発された配線接続部品です。古くはヨーロッパ、特に旧西ドイツにて産業用機器のメンテナンス向上を目的として生まれた背景を持っております。
機器の種類としては、電話交換機や生産設備、シーケンサ等の自動制御に使用されている電子回路ユニットの交換を容易にすることを主眼とされました。自動機に組み込みが拡大されていくにしたがって、電子機器基板に電力供給をする目的で、端子を設ける利用方法がメインの使用方法として確立されました。利用が進み、各分野毎に端子台の配線順番などの規格を定められ、端子の着脱によって容易にメンテナンスが実施でき、利点が認められ発展しました。

[端子台の技術的側面]

技術的には、大きく二つの要素と整理できます。 ひとつは「機械的・物理的要素」として括れ、形状・サイズに代表される側面と、「電気的特性」電圧・耐電流等の側面があります。これら2 つの側面は、公的規格 IEC UL VDE CSA JIS 個々の規格に定められ標準化されています。使用される機器分野別に細分化規格が制定されていますが、基本規格はIEC60947 / UL1059 に代表されます。

[国内公的規格]

日本国内ではJIS C2811-2005 が代表規格であり、内容は物理形状・使用電線・電力容量・絶縁距離・耐電圧・使用環境・耐久性 などが規格で定められている代表項目です。

[機械的特性]

機械的特性の代表的項目は、形状・端子間ピッチ・材料特性があげられ、採用の可否判定時の最初の判断材料です。形状の判定は端子台が使用される条件が判定項目で、大きく電線接続・基板接続のいずれかの選択をします。 製品ラインナップから2 つが選択できることが必要です。

[端子間ピッチ]

端子間ピッチは規格化されており、ピッチ寸法は使用電圧・使用環境で選択します。 基板接続時は2.54mm を基準とし、この倍数 5.08mm 10.16mm から採用されます。
3.54mm ピッチは高電圧分野で規格化されたピッチです。
基板以外の用途では、mm 単位で設計を行うことが多く、5.00mm、6.35mm、7.50mm、10.0mm、が使用されます。
端子間ピッチを選択するときに考慮される重要な事項は「既存機器との互換性」「ピッチのバリエーションと端子の形状互換性」「同様のコネクタのバリエーション」が求められます。

[電気的特性]

端子台の電気的特性の代表的な項目は、使用できる電圧と電流値があります。 電圧は規格の項目で解説している「設計上取り扱わなければならない電圧値」と「定格として使用する電圧」が存在します。規格として取り扱う電圧値は、過電圧として表されます。

端子台に接続可能な形態として、電線接続と基板接続の2種類があります。

[1.電線接続]

端子台に接続する形態として電線接続があり、規格上はAWG 規格が良く用いられます。 AWGxx のxx 部分が数値として定義されており、数値が大きいものが細い線で、少ないものが太い電線と定義されています。

[2.基板接続]

基板に使用されるときには、端子を基板実装する場合と、基板上にパターンを設計して端子とする例があります。基板にパターンを作成するときには、業界ごとに標準とされている設計技法が存在する例が多くあります。

端子台の主な用途

端子台規格は、IEC UL 取得を目指している機材で採用が進み、特に欧州・米国・日本の製品を共通で開発するものに多く採用されます。
商用電圧が100V-240V 迄使用可能とすることで、共通製品とすることが出来、端子採用時に考慮されることが求められています。
用途は機器組み込み系・製造装置等が多く、シーケンサー、ボードコンピューター、LED照明、制御機器関連、医療福祉関連(リフト、介護機器、エレベーター、電動機器)、太陽電池コントローラ、セキュリティ機器、監視カメラ、プラント制御、配電盤、分電盤の採用が見込まれます。
コンピュータ回路分野は、大電力化高密度実装が進み、DC24Vの中間電源を基板に入力使用する電圧を基板内で生成する技法が主流です。この利用方法は基板直接実装前提で、躯体設計時に省スペースを求められるため、端子台の引き出し位置が重要で、アプリケーション毎に特徴が現れます。

端子台の種類

  • • プリント基板用端子台 :
    端子台は直接PCB板に半田付けすることができます。端子台用の接続ケーブルでコネクタ同士を接続することにより、データ伝送が可能になります。
  • • プラグタイプ - スクリューレスタイプ : 各種使用環境に応じて、横向きタイプ、垂直向きタイプがあり、挿し込む方向を選べます。
  • • パネル式 端子台:
    端子台は簡単な方法で、関連機器に固定することができます。端子台の両端はケージ・クランプタイプとねじ締めタイプの接続仕様があります。
  • • 工業用・レール式端子台 :
    レール式は、U型レール、G型レールなどの標準DINレールに一旦固定して、更に標準DINレールを使用製品に装着することが可能です。
  • • スクリューレスタイプ :
    結線には高信頼性のスプリングが採用されています。 そのため、取り付けや配線が容易、すぐれた耐振動性、緩みの防止など、高信頼性に優れた製品です。結線はドライバで簡単に行えます。
  • • インターフェイス端子台 :
    電源と工業のコントロール、IC製品と家電製品などに用いられます。

端子台・コネクタ製品

プリント基板用端子台(ネジ接続)
プリント基板用端子台(ネジ接続)
ネジ接続タイプ のプリント基板用端子台です。
プリント基板用端子台(バネ接続) プッシュイン(差込)タイプ
プリント基板用端子台(バネ接続) プッシュイン(差込)タイプ
バネ接続・プッシュイン(差込)タイプ のプリント基板用端子台です。
プリント基板用コネクタ・プラグ (電線側/ネジ接続)
プリント基板用コネクタ・プラグ (電線側/ネジ接続)
ソケット(基板側)とセットでご使用いただくプリント基板用コネクタ・プラグ(電線側)です。ネジ接続タイプです。
プリント基板用コネクタ・プラグ(電線側/バネ接続)
プリント基板用コネクタ・プラグ(電線側/バネ接続)
ソケット(基板側)とセットでご使用いただくプリント基板用コネクタ・プラグ(電線側)です。バネ接続タイプです。
プリント基板用コネクタ
プリント基板用コネクタ(ソケット=基板側)
プリント基板用コネクタ
プリント基板用ネジ式バリアタイプ端子台
ネジ式プリント基板用バリアタイプ端子台
プリント基板用ネジ式バリアタイプ端子台
工業用端子台
工業用端子台
配電盤等に最適な工業用端子台です。
貫通式バリア端子台
貫通式バリア端子台
強電用配線に最適。両面間接続端子バリアタイプ
中継型バリア式端子台
中継型バリア式端子台
産業用制御コントロール、IT関連、家電等に適した中継タイプの端子台
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