製品情報電子ペーパー
電子ペーパーとは
電子ペーパーとは、紙の特長として挙げられる視認性(広視野角、コントラスト、白背景)、軽量性、携帯性などを紙と匹敵するレベルまで向上させた書き換え可能な電子ディスプレイです。1970年代に米国ゼロックス社により開発されました。現在では電子ペーパーを搭載した製品が市販されています。
ディスプレイの主な特長
- (1)低消費電力
ディスプレイに画像の記憶効果があるため、一度書き込むと電消費ゼロか微少な値で画像を表示できる。さらに、書き換え時の消費電力も非常に少ない。 - (2)応答速度
電気泳動方式では非常に遅く、動画には向かなかった。その後、電子粉流体方式が開発され、液晶よりも高速性を実現している。 - (3)高視認性
紙と同様に反射モードで表示を行うため、視野角が広く直射日光下でも見易く、目に優しい表示が可能である。いわゆるペーパーホワイトの表示が可能であるが、反射表示の宿命として暗所では照明が必要になる。 - (4)薄くフレキシブル
紙のように薄いディスプレイを実現することができる。表示基板部分にプラスチック フィルムを使うことにより、折り曲げ可能な表示体にできる。
表示方式
- (1)マイクロカプセル方式
- (2)電子粉流体方式
- (3)液晶方式:コレステリック液晶と組み合わせて多色カラーを表示する
- (4)エレクトロウェッティング方式
- (5)電気泳動方式
電子ペーパーの主な用途
すでに腕時計、電子ブック、PDA、デジタルサイネージ、携帯電話のサブパネル、ストアのプライスタッグ、掲示板、ICカードなどに実用化されています。液晶表示に取って変わるようなことはありませんが、他の表示体にはない特性を有しており、将来的にはカラー化も進み、LCDの隙間を埋める表示媒体として期待されています。
製品リスト
No | インチ数 | ドット数 | 外形寸法(mm) | 表示エリア(mm) | ドットピッチ(mm) | モジュールタイプ | 表示色数 | インターフェース | コントローラボード | 特記事項・資料 |
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1 | 1.4 | 128x96 | 40.51x28.80x1.20 | 29.312x21.984 | 0.229x0.229 | FPC+PCB | モノクロ | SPI | 内蔵 | |
2 | 2.0 | 200x96 | 57.0x28.8x1.0 | 45.8x21.984 | 0.229x0.229 | FPC+PCB | モノクロ | SPI | 内蔵 | |
3 | 2.7 | 264x176 | 33.5x57.83x1.61 | 26.279x26.284 | 0.217x0.217 | FPC+PCB | モノクロ | SPI | 内蔵 |