端子台・コネクタに関する製品Q&A

製品Q&A端子台・コネクタ関連

端子台・コネクタに関する様々なQ&Aをご紹介致します。
疑問を解決するのに役立つコンテンツをそれぞれ詳しくご紹介しておりますので、是非お役立てください。

端子台とは?

カテゴリーとしては配線接続部品という領域に分類されます。特に、産業用の機器の電気系統の配線に使用され、端子がついている機械には必ず用いられているのが端子台です。機械の用途や形状に様々なものがあるように、端子台の種類も多品種に渡ります。弊社の扱っているDINKLE社の端子台は主としてプリント基板用の端子台です。
プリント基板の高密度化、信頼性向上、コストダウンなどが実現できます。
DINKLE社のプリント基板用端子台・コネクタは、プリント基板配線の高密度化と作業の効率化を実現します。
ご使用条件に合わせて、ご選択いただける豊富な製品群を取りそろえております。(電線接続方式、電線接続角度、電線サイズ、極数、ピンピッチ等)世界中で実績の有る、ユーロタイプのプリント基板用端子台・コネクタです。
丸端子用端子台(バリアタイプ)もラインアップしております。また、環境対応も実施澄みで、RoHS指令、UL、IEC認証などを取得澄みです。

DINKLE社の製造拠点について教えていただけますか?

Dinkle Enterprise Co., Ltd.の本社は台湾にあります。1983年7月に設立され30年近く、事業を展開しています。
工場は中国各地にあり、幅広い事業を展開しています。各拠点を示します。

DINKLE社の品質方針について教えていただけますか?

Dinkle社は20年間以上事業を継続しながら、アジアの中で主な端子台サプライヤの仲間入りをしました。
全ての製品は関連業界の要求基準に基づいて設計され、適した材料を採用し、高品質を実現しています。各製品をお客様に出荷する前に、厳しい信頼性試験を実施して、製品の安定的な性能を確保しています。
製品の品質向上を追求し続けると共に、材料や製造工程の評価・改善を継続して行っています。高効率の設備と管理システムを導入して、各工程の改善を推進し、市場における製品の競争優位を築きあげてきました。
端子台サプライヤは完備した製造工程に、設計→金型の製造→成型→プレス加工→メッキ工程→組立技術と設備の開発→製品の信頼性評価までの一貫した流れを持ってなければなりません。この流れを持って工場が有効に管理されております。
高品質の端子台を除いて、お客様の要望により製品を開発するカスタムへの対応も可能です。
通常標準品量産納期はご発注より6-8週間程度。

用語について教えていただけますか?

カタログに記載されている用語の説明をします。

用語 単位 説明
定格絶縁電圧 V 端子台の絶縁設計の基準となる電圧で、規定の絶縁距離および耐電圧を満足する電圧。
また、定格絶縁電圧が指定のない端子台は、定格電圧が定格絶縁電圧と見なされます。
定格通電電流 A 端子台に規定の温度上昇値を超えないで、連続して通電できる最大の電流値。
端子部の温度上昇値は、JIS規格とIEC/EN規格では45℃以下、また、UL規格では、30℃以下で規定されています。
定格電線断面積 mm² 端子台に配線接続できる電線のサイズを単線または撚線の断面積をJIS規格の表記方法で表現しています。
単線(AWG) 端子台に配線接続できる単線のサイズをAWG (American Wire Gauge:米国の電線の太さの規定)表記方法で表現しています。(例えばAWG#18〜#12)
注)AWG#に対応して直径 (inch/mm)、断面積 (mm²) 抵抗 (Ω/km) が規定されています。
撚り線(AWG) 端子台に配線接続できる撚り線のサイズをAWG表記方法表現しています。
線剥き長さ mm 上記電線に対する線剥き長さの最適値を示しています。
定格電圧
(定格使用電圧)
V 定格電流と共に用い、規定の条件(電気的な開閉容量、開閉頻度、開閉回数)で使用できる電圧。
定格絶縁電圧が指定のない端子台は、定格電圧が定格絶縁電圧と見なされます。
定格電流
(定格使用電流)
A 定格電圧と共に用い、規定の条件(電気的な開閉容量、開閉頻度、開閉回数)で使用できる電流。
耐電圧 kV 端子台に直接印加可能な電圧の限界値です。例えば、4kVの場合、これ以上の電圧が印加されると端子台が破壊します。
トルク 端子台のネジをしめる場合の最適なトルク値を示しています。トルクが値が不十分であると、締め付けたネジが緩みます。また、強すぎると端子台を傷つけたり、壊れたりする可能性があります。
ネジ 端子台に使用可能なネジをメートル記法で示してあります。
端子台の種類について教えていただけますか?
  1. プリント基板用端子台:
    端子台は直接PCB板に半田付けすることができます。端子台用の接続ケーブルでコネクタ同士を接続することにより、データ伝送が可能になります。
  2. プラグタイプ- スクリューレスタイプ:
    各種使用環境に応じて、横向きタイプ、垂直向きタイプがあり、挿し込む方向を選べます。
  3. パネル式 端子台:
    端子台は簡単な方法で、関連機器に固定することができます。端子台の両端はケージ・クランプタイプとねじ締めタイプの接続仕様があります。
  4. 工業用・レール式端子台:
    レール式はU型レール、G型レールなどの標準DINレールに一旦固定して、更に標準DINレールを使用製品に装着することが可能です。
  5. スクリューレスタイプ:
    結線には高信頼性のスプリングが採用されています。そのため、取り付けや配線が容易、すぐれた耐振動性、緩みの防止など、高信頼性に優れた製品です。結線はドライバで簡単に行えます。
  6. インターフェイス端子台:
    電源と工業のコントロール、IC製品と家電製品などに用いられます。
端子台の選定時のポイントとは?

端子台を選定するに当たっての重要項目、考慮すべき項目を説明します。
Dinkle社製の端子台は下記の重要項目をすべて満たしています。

  1. 外形・機械的特性・電気的特性
    1. 外形:設計上の重要項目として外形寸法が挙げられます。筐体や基板に搭載可能か、他部品と干渉しないかなどです。
      3次元CADなどで外形形状、サイズなどの項目をあらかじめ確認する必要があります。
    2. 機械的特性:端子台の重要な機械的特性は、端子部の強度です。特に、引っ張り強さ、振動に対する耐久性、および難燃性などが挙げられます。
    3. 電気的特性:使用可能な電圧、電流条件が、まず第一に挙げられます。使用時の発熱の有無、端子台設計上のマージンを考慮して採用する必要があります。これを実施することにより、設計の許容範囲が広がり、安全性がアップします。評価に際しては、実使用時よりも、増加させた電圧値や電流値で評価するのが一般的です。
  2. 規格取得の有無
    1. 設計中の製品に対して、適応する規格が必要な場合にはその規格を取得している端子台を選択しなければなりません。
      公的な規格を取得していない場合には、選択肢からはずす必要があります。
    2. 端子台に必要とされる規格は基本規格と使用分野の規格の2種類があります。基本規格は製品が使用される範疇によって決められます。(例えば、米国はUL、カナダはCSA、ECはIECなど。)
  3. 製造の容易性
    1. 製品により要求は異なりますが、製造(量産)時の安定供給、納品のリードタイム、供給の継続性などが求められます。
      Dinkle社の製品はデファクトスタンダード品種であり、供給性は非常に良いと考えられます。
    2. 特に端子台の市場では、特殊仕様よりは入手がし易い、デファクトスタンダード的なものが要求されております。
      その意味でDinkle社の製品にはセールスポイントと優位性があります。
  4. 部品コストと供給ロットサイズ
    1. 使用される製品群、用途などから考えると供給ロットサイズは少量であることが求められます。少量での供給可否は端子台選定の重要な条件となります。
    2. 部品コストと供給ロットサイズについては選定時に十分確認しておく必要があります。
  5. 部品の継続的供給能力
    1. 量産スタート後の設計変更を伴う、部品、または仕様の変更はQA体系、ISO的な手続きが必要なため、現場に大きな負担を強いることになります。
    2. このため、廃品種になりずらく、継続的な供給が可能なメーカを選定する必要があります。
  6. 製品化後のトラブル、リスクへの対応
    1. 端子台は基本的に電源回りのコネクタです。従いまして、品質不良が発火や発煙に直接つながることが、多々あります。
      大量の製造を予定している製品ではリスク回避の方策が重要になります。
    2. また、接触不良によって、製品のリコールが発生する可能性があるので、これがリスクとなります。特に信頼性のすぐれた製品を採用することをお勧めします。
接続方法・端子台ネジ接続タイプについて教えていただけますか?

端子台をプリント基板へ実装後
電線(単線、撚り線)をストリッピング(電線剥き長さはカタログに記載)しそのまま挿入口へ。(写真は撚り線)
奥まで差し込んだ状態で、ネジ締めをして完了。

接続方法・コネクタ/ネジ接続タイプについて教えていただけますか?

電線(単線、撚り線)をストリッピング(電線剥き長さはカタログに記載)しプラグの挿入口へ。(写真は撚り線)奥まで差し込んだ状態で、ネジを締めます。
全ての電線を接続したら、プリント基板へ実装済のソケットへ差し込み完了。

接続方法・コネクタ/バネ(プッシュイン)タイプについて教えていただけますか?

電線(単線、撚り線)をストリッピング(電線剥き長さはカタログに掲載)し、プラグの挿入口へ。(写真は単線)そのまま一番奥まで押し込み接続完了。(撚り線の場合は、オレンジ色の開口レバーをドライバーで押しながら挿入するか、棒端子を装着してそのまま押し込んでください。)
全ての電線を接続したら、プリント基板へ実装済のソケットへ差し込み完了。

プリント基板用端子台 ネジ接続タイプについて教えていただけますか?
ネジ接続・ケージタイプ
EK/ESKシリーズ:
もっともポピュラーなネジ接続で、取り扱いが容易です。
世界中で採用されています。一体成型タイプと2極/3極ブロックの組み合わせタイプがあります。
ネジ接続・カムタイプ(フロント・エントリータイプ)
DT-123RAシリーズ:
カムの採用により、電線挿入口とネジが同一面で平行に位置する為、スペース制約がある場所でも配線作業が簡単です。1極ブロックの組み合わせタイプです。
ネジ接続・ワイヤプロテクタータイプ
ED/166/EDHシリーズ:
ネジ接続のケージタイプを変更し、コストメリットを追求しました。
一体成型タイプと2極/3極のブロック組み合わせタイプがあります。
プリント基板用端子台 バネ接続タイプについて教えていただけますか?
バネ接続・プッシュインタイプ
141/142/144/244シリーズ:
耐震性と作業効率の良さで実績の有るバネ接続を応用したワンプッシュ接続です。
単線もしくは先端処理(棒圧着端子の装着)された電線を接続口に押し込むだけで接続できます。
配線時間の超短縮化を実現します。
オレンジ色の開閉レバーを装備したタイプは、撚り線の配線時に威力を発揮します。
1極ブロックの組み合わせタイプです。
バネ接続・クランプタイプ
WK/SCシリーズ:
耐震性、作業効率の良さ、メンテナンス性で実績の有るバネ接続です。
オレンジ色の開閉レバー装備タイプもございます。1極ブロックの組み合わせタイプです。
プリント基板用端子台 製品概要について教えていただけますか?
ピンピッチ 電線接続タイプ 適応電線サイズ
(電線断面積/AWG=単線・撚り線共通)
電線接続角度 その他
2.5mm/2.54mm、
3.5mm/3.81mm/3.96mm、
5.00mm/5.08mm、
6.35mm、
7.50mm/7.62mm、
9.50mm、
10.00mm/10.16mm
スクリュー・ケージタイプ
(ネジ・ケージ接続)
スクリュー・カムタイプ
(ネジ・カム接続)
スクリュー・ワイヤプロテクタータイプ
(ネジ・ワイヤプロテクト接続)
スクリューレス・シンプルタイプ
(バネ・ワンプッシュ接続)
スクリューレス・ケージクランプタイプ
(バネ・ケージ接続)
0.5mm²/26〜20
1.0mm²/26〜18
1.5mm²/30〜16
2.5mm²/24〜12
4.0mm²/26〜10
10.0mm²/20〜6
90°135°180° 1段構造端子台
2段構造端子台
3段構造端子台

(ピンピッチ、電線サイズ、電線接続方向、耐電圧、極数、実装密度等はカタログ内でご確認ください)

コストダウンと品質確保でお悩みの設計ご担当者様、調達ご担当者様
数量・価格・納期等、端子台/コネクタチームへご相談ください。
また、カスタムメイドも承ります。
(設計・開発→金型製作→試作→量産とすべてDINKLE社で一貫対応いたしております。)

基板用コネクタ プラグ=電線側について教えていただけますか?
ネジ接続タイプ
EC/ESDシリーズ:
世界中で実績のあるネジ接続です。
ソケット=基板側との組み合わせにより、アセンブリ及び配線作業が軽減されます。
バネ接続タイプ
ESC/ESD/WSD/0134シリーズ:
耐震性、作業効率の良さ、メンテナンス性で実績の有るバネ接続です。
ソケット=基板側との組み合わせにより、アセンブリ及び配線作業が軽減されます。
(0134シリーズに対応するソケット=基板側は0135シリーズです。組み合わせにつきましてはPDFカタログ巻末の対応表をご覧下さい。)
基板用コネクタ 製品概要について教えていただけますか?
ピンピッチ プラグ接続角度 その他
3.5mm/3.81mm
5.00mm/5.08mm
7.50mm/7.62mm
10.16mm
90°180° フランジつきタイプ
フランジなしタイプ
高密度実装タイプ(2段式)あり
リフロ対応タイプあり

(ピンピッチ、プラグ接続方向、耐電圧、極数等はカタログ内でご確認ください)

コストダウンと品質確保でお悩みの設計ご担当者様、調達ご担当者様 数量・価格・納期等、端子台/コネクタチームへご相談ください。
また、カスタムメイドも承ります。
(設計・開発→金型製作→試作→量産とすべてDINKLE社で一貫対応いたしております。)

基板用コネクタ ソケット=基板側について教えていただけますか?
ノーマルタイプ
ECH/EHD/ESD/0135シリーズ:
プラグ=電線側との組み合わせにより、アセンブリ及び配線作業が軽減されます。
(0135シリーズに対応するプラグ=電線側は0134シリーズです。組み合わせにつきましてはPDFカタログ巻末の対応表をご覧下さい。)
リフロー対応タイプ
THTシリーズ:
プラグ=電線側との組み合わせにより、アセンブリ及び配線作業が軽減されます。
耐熱性樹脂を採用した、リフロー対応型です。
プラグ⇔ソケット 規格対応表について教えていただけますか?

DINKLE社のコネクタは規格対応する製品が分かりやすいように、プラグとソケットの型番をピッチで統一しています。
以下の対応表でご確認ください。

ピンピッチ プラグシリーズ名 ソケットシリーズ名
3.50mm E〜350〜 E〜350〜
3.81mm E〜381〜 E〜381〜
5.00mm 5〜 5〜
5.08mm 2〜 2〜 SC508
7.50mm
7.62mm
7〜
3〜
7〜
3〜
10.16mm EC116 ECH116
基板用コネクタ 製品概要(プラグ=電線側)について教えていただけますか?
ピンピッチ 適応電線サイズ
(電線断面積)
電線接続タイプ 電線接続角度 その他
3.5mm/3.81mm
5.00mm/5.08mm
7.50mm/7.62mm
8.00/8.80mm
10.16mm
1.5mm²
2.5mm²
4mm²
10mm²
16mm²
ネジ接続
バネ接続
90°
45°
180°
フランジつきタイプ
フランジなしタイプ
バリアタイプ端子台のラインアップについて教えていただけますか?
製品シリーズ タイプ 端子ピッチ ハウジング材質 透明カバー 安全基準 形状
DT-29
DT-39
DT-49
基板型 6.35mm
7.62mm
8.25mm
8.89mm
9.50mm
10.00mm
11.00mm
PA6.6/PBT
(UL94V-0基準)
IEC60998
および
UL1059
DT-2
DT-4
DT-7
基板型 7.62mm
8.89mm
9.50mm
10.00mm
13.00mm
16.00mm
PBT
(UL94V-0基準)
オプション EC60998
および
UL1059
2D
4D
2層基板型 7.62mm
9.52mm
11.00mm
PBT
(UL94V-0基準)
EC60998
および
UL1059
2DSC
4DSC
2層組合せ型 7.62mm
9.52mm
PBT
(UL94V-0基準)
オプション EC60998
および
UL1059
0032 貫通型 13.00mm
16.00mm
PBT 含15% GF
(UL94V-0基準)
UL/VDE
対応
0132 中継型 8mm
12.5mm
25.5mm
27mm
36mm
47mm
60mm
PBT 含15% GF
(UL94V-0基準)
オプション EC60998
および
UL1059

主な用途:電力制御機器、産業用制御機器、情報機器、家電製品など

貫通型端子台の概要について教えていただけますか?

Dinkle社の0032シリーズが貫通式端子台です。簡単な接続と優れたねじ締付力が特徴です。端子ピッチは13.00mmと16.00mmの2種類があり、これらの製品は、IEC60998、UL1059、などの国際基準に基づき、設計されています。アプリケーションは多岐に渡り、次のような製品に使用されています。
コンピュータ機器、通信機器、伝送機器、民生用電子機器、産業用電子機器、OA機器、精密機器、分析機器、機械、物流・輸送機器、建築・土木・エンジニアリング、研究機関(民間・公共)、などがあります。

DINKLEの取得規格について教えていただけますか?

Dinkle端子台の主な取得規格を紹介します。

  1. RoHS指令:Restricting the use Of Hazardous Substances
    危険物質に関する制限EU(欧州連合)が定める有害物質の規制です。2006年7月以降、電気電子機器への特定有害物質の使用が規制されました。
    対象物質としては、下記の6品目が挙げられます。
    1. 鉛:1000ppm以上
    2. 水銀:1000ppm以上
    3. カドミウム:100ppm以上
    4. 六価クロム:1000ppm以上
    5. ポリ臭化ビフェニル(PBB):1000ppm以上
    6. ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE):1000ppm以上
    これらを含む機器は販売する事が出来ません。
  2. UL規格:Underwriters Laboratories Inc.
    アメリカ合衆国の火災保険業者によって、1894年に設立された非営利の試験機関で、火災、盗難、その他の事故から、財産を守ることを目的として、材料、部品、および製品の安全規格の制定を行いました。規格に関する試験、承認登録、検査などの業務を手掛けています。
    特に端子台と関連のある規格としては、下記が挙げられます。
    1. UL94:プラスチック材料の燃焼性試験
    2. UL746A:プラスチック材料の短期的特性試験
    3. UL746B:プラスチック材料の長期的特性試験
    4. プリント配線板の安全規格
    5. 情報機器の安全規格
    特に重要なのは、UL94規格です。 (本Q&A集にてUL94V-0詳細を説明しています。)
  3. CUL規格:Canadian Underwriters Laboratories Standards
    アメリカとカナダ両国間がMRA(Mutual Recognition Agreement)を締結していることにより相互認証が行われ、CSA規格適合製品に対しCULとして認証を行うことです。規格の内容としては、CSA規格と同様になります。
  4. CSA規格:Canadian Standards Association
    カナダ政府の諮問により設立された民間の非営利検査機関です。起源は1917年モントリオールに設けられたカナダ技術規格委員会で、電気および機械、環境、品質などの規格を設定しています。カナダの各州法により、公共の電源に接続して使用する電気機器(商用電源に接続する電気機器)は、CSA規格に適合した機器でなければなりません。製品がCSA規格に適合していることを示すためには、C-UL認証やCSA認証を取得するか、販売者が各州の当局へ直接申請して認定を受けるか、いずれかの方法を取ることになります。
  5. FIMKO:FInlands Material KOntroll
    フィンランドの電気機器の規格です。同国の検査機関であったSETI(Electrical Inspectrate)が1928年に非営利の民間検査機関として設立されました。1971年まで公共事業として活動していましたが、1994年に試験部門が廃止されると同時にFIMKOが設立され、電機製品や機械の安全性認証を行ってきました。最近、FMIKOはSGSに吸収され、SGSFMIKO Ltd.となっています。
  6. VDE:Verband Deutscher Elektrotechniker e.V.
    ドイツの電気技術協会の略称です。歴史は古く、1893年に設立されています。設立当時の目的、機能は会員の専門教育、電気機器、およびその付属品に関する安全規格の確立でした。1896年には最初の安全規格が同協会から発行され、1920年にはVDE試験所が設立されました。1971年以降は規格化の業務は電気以外の規格を担当していたドイツ電気標準委員会(Deutsches Elektrotechnische Kommission im DIN und VDE:DKE)が担当することになり、VDEはDINと共にその委員会の機能を担う組織となっています。現在では、VDEとDINは重ねて表記されるようになっています。また、VDEの業務としては、規格作成の他、マークライセンス試験、適合証明試験、CB証明試験なども行っています。
UL94V-0基準とは?

米Underwriters Laboratories Inc.が定めた難燃性の安全性基準の1つです。試験内容については、下記の表を参照してください。
94HB,V-2,V-1,V-0,5Vの順に厳しい規格になっています。このうち,V-0に合格すれば高いレベルの難燃性があると認められます。
(5Vも厳しい規格ですが,大面積・寸法の製品向けの基準となっています。)近年、これを要求されるケースが多くなってきていますので、Dinkle社もV-0基準に対応した製品をラインアップしています。

【UL94V-0、UL94V-1、UL94V-2基準 (プラスチックの垂直燃焼試験)】

基準の条件 時間の定義 UL94V-0 UL94V-1 UL94V-2
各資料の残炎時間 T1またはT2 10秒以下 30秒以下 30秒以下
すべての処理による
残炎時間の合計
5枚の資料のT1+T2 50秒以下 250秒以下 250秒以下
第2回接炎後の各試料の
残炎時間と残じん時間の合計
T2+T3 30秒以下 60秒以下 60秒以下
各試料の保持クランプまでの
残炎または残じん
無し 無し 無し
発煙物質または滴下物による
標識用綿の着火
無し 無し 有り

T1:一回目接炎後の燃焼時間
T2:二回目接炎後の燃焼時間
T3:二回目接炎後の灼熱(無炎燃焼)時間

端子台・コネクタ関連製品情報はこちら
TOPへ戻る